ギャンブル依存症 当事者語る「克服の難しさ」 娯楽か依存か…周囲の気づきが重要に (24/03/26 20:45)

ギャンブル依存症 当事者語る「克服の難しさ」 娯楽か依存か…周囲の気づきが重要に (24/03/26 20:45)

ギャンブル依存症 当事者語る「克服の難しさ」 娯楽か依存か…周囲の気づきが重要に (24/03/26 20:45)

「ギャンブル依存症」は誰にでも陥る可能性がある一方で、経験者は「克服することは難しい」と話す。

<執着…当事者の体験談>
「当時は働いていたので、得た収入・給料をその日のうちに全部ギャンブルで使いきっちゃうとか。本当に愚かだな 哀れだな 惨めだなって思いながら、日々を過ごしていて」と話すのは、関西地方を中心に依存症の克服を支援しているワンネス財団ディレクターの木村勇也さん。自らもギャンブルにのめり込んだ経験がある。
20代前半の時には借金が400万円以上に膨らみ、勤務先の金を横領して解雇された。「いつか勝てるっていうことを、諦めきれなかった。もう執着ですよね、僕の中で。もうそれしかないんだって、そこで何とかっていうことしか、わからない状況だった」と木村さんは振り返る。

<改めて感じた克服の難しさ>
同じ悩みを抱える人や支援スタッフと約1年半の共同生活を送りながら「ギャンブルの優先順位を下げていった」という木村さん。
いまは支援する立場で依存症の人と向きあう中で、あらためてギャンブル依存症から抜け出すことの難しさを感じている。
「収入がたくさんあって、キャリアがある程度ある方ですと、ぱっと見、困ってらっしゃるかどうかもよくわからない。勝てる望みがあるので、それが諦められない限り自分はギャンブルをやるんだって言われる方もやっぱりいらっしゃる。でもその考えも否定できないのが、当事者として知っていることなんですけど」

<家族が気付くことが重要>
「娯楽」と「依存」のどちらの状況にあるのか、本人は気づきにくいことから、福島県は「家族の気づき」の大切さを指摘する。
福島県障がい福祉課の三瓶ゆかり主幹は「本人が依存にのめりこむのを、家族が知らぬ間に手伝ってしまっていることもある。借金を肩代わりしたりとか、お説教をしてみたりとか、ちょっと心配だなということがあれば、まずご相談いただければと思います」と話す。

福島県内では、精神保健福祉センターや各地の保健所で相談を受け付けている。

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